うつわ

📒使用前のお手入れと目止めの方法(陶器)

器は、最初に少しだけ“お手入れ”をしてあげることで、より長く、きれいに使い続けることができます。特に、陶器や土鍋のように吸水性のある素材は、使いはじめのひと手間がとても大切です。ここでは、使い始める前に行ってほしい「目止め」の方法をご紹介します。

陶器の目止めとは

陶器は磁器や半磁器に比べて吸水性が高く、水分や油分をゆっくりと吸い込む性質を持っています。そのため、そのまま使い始めると料理の色やにおいが染み込み、落ちにくくなってしまうことがあります。

こうした汚れを防ぐための知恵が「目止め」です。米のとぎ汁などに含まれるデンプン質で器の表面をコーティングすることで、染み込みを穏やかに抑えることができます。

完全に防げるわけではありませんが、使い始めにひと手間かけるだけで、その後のお手入れがぐっと楽になります。お気に入りの器をより長く、きれいに使い続けるためのおまじないとして、ぜひお試しください。

陶器の目止め方法

📝準備
鍋底に白い無地の布巾を敷き、その上に器を“伏せずに”入れます。撹拌した米のとぎ汁を、器がしっかり浸かるくらいまで注ぎましょう。
※油汚れのある鍋は使用しないでください。シミの原因になります。

📝加熱
弱火から中火でゆっくり温め、沸騰したら吹きこぼさないよう、弱火にして約20分温め続けます。ぐつぐつ沸き立たせると、鍋底や器同士がぶつかり、割れの原因になることがあります。

📝冷ます
火を止めたら、そのまま自然に冷まします。熱い状態で水に浸けると、急激な温度差によって割れることがあるため避けてください。

📝乾かす
器を取り出し、水で軽くすすいでからやわらかい布で拭きます。その後、天日干しで1日以上を目安に、しっかり乾燥させてください。見た目が乾いていても、内部に水分が残っていることがあります。

📌IH調理器で行う場合

IH調理器は熱が一点に集中しやすいため、必ず “鍋底と器のあいだに空間” をつくって行います。鍋底にきれいな布巾をたたんで置き、その上に器を並べます。こうすると、鍋の中で水がしっかり対流し、器の一部分だけが過度に熱せられるのを防ぐことができます。
このポイントさえ押さえれば、あとの工程はガスコンロと同じです。

使用前のお手入れのまとめ

目止めは、吸水性の高い陶器や耐熱陶器を使い始める際の大切な下準備です。加熱や冷却時の「急な温度変化」は破損の原因となるため、必ず器が乾いた状態から始め、終わった後もしっかりと乾燥させてから収納してください。このシンプルな習慣が、カビやにおいの発生を抑えるためのポイントです。

器は使い始めたその瞬間から、少しずつ暮らしに馴染んでいきます。日々の積み重ねによって生まれる色の変化や風合いの深まりは、まさに器を「育てる」喜び。 最初のひと手間が、お気に入りの器を長く大切に使い続けるための第一歩です。

KOYO SOKO スタッフ -うつわ-

KOYO SOKO スタッフが
Foodie に向けてうつわについて発信!